【保存版】プロペシア(フィナステリド)との飲み合わせ禁止薬(併用禁忌)まとめ
プロペシア(フィナステリド)に限らず薬は肝臓で代謝されることから、肝機能が低下する副作用があると言われています。
AGAの専門クリニックでは、プロペシアを処方する際に必ず血液検査を行うのは肝機能障害が起きないかをチェックするためです。
プロペシア(フィナステリド)は毎日飲み続けることが大切です。しかし、風邪をひいた時には風邪薬を飲みますし、それ以外にも常用している薬のある人もいるでしょう。また、多くの人がプロペシアとミノキシジルを併用しています。
そうなると心配なのが飲み合わせ(併用)や肝臓への負担です。その他にも複数の薬を同時に飲むことで体への影響を心配する人は少なくありません。
ここでは、プロペシアの飲み合わせについて詳しく説明します。
目次
プロペシアと他の薬の飲み合わせについて
薬の飲み合わせとは、医薬品の併用による問題の有無を示す言葉です。薬の添付文書には「併用禁忌」として注意書きされています。
飲み合わせの悪い薬は、同時に使わないようにすべきだと言われています。
併用禁忌薬はない
プロペシアにはメーカーが確認している使用禁忌はありません。つまり、どんな薬とでも同時に飲んで問題ないということです。
プロペシアの添付文書にも併用禁忌については記載されていません。→プロペシアの添付文書はコチラ
筆者も病院で風邪薬を処方してもらう際など、医師に「フィナステリドとミノキシジルを服用しています」と必ず伝えていますが、「それらとの併用は問題ありませんよ」と言ってもらっています。
1992年の認可依頼、併用による問題は起きていない
プロペシアはアメリカのメルク社に開発され、プロスカーの名称で1992年から販売開始されています。現在では世界各国で扱われており、薄毛治療の特効薬という地位を獲得するまでに至っています。
そして、それだけ普及しているにも関わらず、認可を受けてから今日まで併用による問題は発生していません。その事実だけでも、プロペシアに飲み合わせの悪い薬は存在しない、という説が嘘でないことを窺えます。
ザガーロとの併用について
プロペシアにの飲み合わせの悪い薬はありません。しかし「併用する意味がない」薬があります。それがザガーロです。
ザガーロとは
ザガーロとはデュタステリドと呼ばれる成分が含まれており、プロペシアと並んで「第2のAGA治療薬」と呼ばれる薬です。2015年に日本で認可され、2016年にイギリスに本社を置くグラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)から販売が開始されました。
ザガーロは、プロペシアと同じくAGAの原因の1つである5αリダクターゼの作用を妨げる効果があります。プロペシアが対象としているのは2型の5α-リダクターゼだけですが、ザガーロは1型と2型の両方に効果があり、プロペシアで思うような効果が出なかった人にも効果がある場合があります。
併用はせず、プロペシアかザガーロのどちらかを服用するのが一般的
ザガーロがプロペシアの併用禁忌薬となっているわけではありません。しかし、どちらも5α-リダクターゼの作用を妨げる薬であり、効果が重複することから併用は一般的ではありません。
併用禁忌ではないと言っても、医薬品の飲みすぎが肝臓に負担を与えることは確かですので、意味のない併用は避けるべきと言えるでしょう。
ザガーロとプロペシア、どちらが効果が出るかは体質次第です。クリニックによっては遺伝子検査を行い、効果の高いほうを処方してくれます。
他の薄毛治療薬との飲み合わせ
プロペシアは他の薄毛治療薬と同時に使われることがあります。薄毛治療の成功確率を高めることが目的です。
ミノキシジルやノコギリヤシなどとの併用は問題なし
プロペシアの効果はあくまでもAGAの進行遅延であり発毛を期待するものではありません。そのため、現状維持ではなく髪を増やしたいという場合には発毛効果が期待できる薬を併用することになります。
代表的なものがミノキシジルです。また、育毛剤ではノコギリヤシが含まれているものも多く存在します。
結論を言うと、プロペシアとミノキシジルやノコギリヤシの併用は、飲み合わせに関して問題ありません。薄毛治療クリニックも、患者の薄毛が進行していると、同時に処方することがあります。
薄毛治療以外の薬との飲み合わせ
薄毛治療をしている人が、新たな病気にかからないとは限りません。その時には薄毛治療薬の飲み合わせを意識する必要があります。
風邪薬、胃腸薬、痛み止めなどとの併用は問題なし
薄毛治療の目的でプロペシアを常用している人にとって、体調が悪くなった時は困るものです。市販されている風邪薬や胃腸薬、痛み止めとの併用ができるのか、悩むことになります。
ですが、薬局店で販売されている医薬品は、それほど強力な効果がありません。よって、市販されている医薬品の併用であれば、そこまで神経質になる必要はないと言えます。
薬を処方してもらう時には必ず申告する
体調不良の時、病院で医薬品を処方してもらうことがあります。病院で提供される医薬品は、医者の許可を得なければならない分、市販の商品よりも強力です。
そして、プロペシアに医薬品の併用による影響がなくても、処方される薬が悪影響を受けるリスクは存在します。薬を処方してもらうなら、病院の先生に申告するのが無難です。問診票にも必ず記入するようにしましょう。
問診票への記入や医師へ深刻する際は「プロペシア、ザガーロ」といった商品名でも良いですが、ジェネリックを服用している人もいますので、成分名である「フィナステリド、デュタステリド」と伝えると良いでしょう。
プロペシア服用時の注意点
飲み合わせはあまり気にする必要がないプロペシアですが、以下の点は注意しなければなりません。
服用前に専門クリニックで検査を受ける
併用禁忌の無いプロペシア(フィナステリド)ですが、性機能の低下や肝機能の低下といった副作用が存在します。処方を受ける際には必ず血液検査等を受けるようにしましょう。
AGA治療の専門クリニックであれば、処方する前に検査を行い、定期的に副作用の有無をチェックしてくれるので安心です。
個人輸入はニセ薬の可能性があるため利用しない
プロペシアは医師処方薬であり、薬局やドラッグストアで購入することは不可能ですが、海外のフィナステリド錠をネットで販売する個人輸入代行業者が存在します。
当然検査等はなく自己責任で服用することになるため、健康上のリスクは計り知れません。
また、個人輸入代行業者から購入する薬は全く効果のない偽薬である可能性が高く、厚生労働省も注意喚起をしています。
単なる偽薬であれば良いのですが、体に深刻な悪影響を及ぼす可能性もあります。個人輸入代行業者からの購入は絶対にすべきではありません。
用法、用量を守る
髪の毛の回復を心の底から願う人は効果が出ることを焦るあまり、用法と用量を守らないことがあります。
プロペシアの服用は1日1回、1mgを上限とすると添付文書にも記載されています。用法・容量は厳守しましょう。
飲んだかどうかわからなくなったらその日は飲まない
プロペシアなど薄毛治療薬は長期間、毎日飲み続ける薬です。毎日の習慣として定着しやすい一方で、無意識のうちに飲んでいることがあります。そこで注意すべきは「飲んだかどうか忘れてしまった」ということです。
効果を求めるあまり、「飲んだかどうか忘れたけど、とりあえず飲んどくか」と考えてしまいがちですが、これは間違いです。
飲んだかどうか忘れてしまったら、その日はもう飲まない、ということを守るようにしましょう。
また、「昨日飲み忘れたから、その分今日飲んでおこう」というのもやめましょう。
女性、特に妊婦や授乳中の女性は触れるのもNG
プロペシアは女性に対して処方されることはありません。理由は、プロペシアが乳幼児の男性器の成長を阻害するためです。
特に妊婦や授乳中の女性はプロペシアを飲むことは勿論、皮膚からの吸収を避けるため触れることも絶対にしないでください。
服用中に献血はしない
プロペシア服用中は献血をしてはいけません。理由は、提供した血液が女性に使用されることを避けるためです。
前述したとおり、プロペシアは妊娠中の男児、乳幼児の男性来の成長を阻害します。プロペシアを服用中の男性はくれぐれも注意してください。
なお、プロペシアの服用をやめて1ヶ月以上経過すれば、体内からフィナステリドの成分が消えるため献血が出来るようになります。
勿論、プロペシアに限らず、フィナステリドを主成分とした薬(ファイザー、プロスカー、フィンペシアなど)も同様です。
前立腺がん検査測定時には必ず申告する
前立腺がん検査では、PSA値が指標になります。プロペシア服用中はPSA値が半分程度に落ち込むのです。
プロペシアの服用の申告しなかったせいで、前立腺がんの発見が遅れると、大きな健康被害に発展する恐れがあります。
前立腺がんの検査を行う際には必ずプロペシア(フィナステリド)を服用中であることを申告して下さい。
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まとめ
プロペシア(フィナステリド)には飲み合わせ禁止の薬はなし
1992年の発売開始以降、併用による問題は発生していない
ザガーロはプロペシアと同じ5α-リダクターゼの作用を妨げるAGA治療薬である
ザガーロとプロペシアの併用に問題はないが、効果が重複するため併用不要
ミノキシジル、ノコギリヤシといった発毛効果のある薬との併用も問題なし
風邪薬、胃腸薬、痛み止めなど他の薬との併用も問題なし
併用禁忌はないが、薬の処方を受ける際に医師や薬剤師には必ず使用を申告する
プロペシアは必ず専門クリニックで処方してもらい、個人輸入などでは購入しない
用法用量を守り、飲んだかどうか忘れてしまった日は飲まないようにする
女性(特に妊婦)が飲むのは禁止であり、触れることも避ける
服用中の献血はしない。献血する際は服用から1ヶ月以上あけること
前立腺がん検査測定時には必ず服用していることを申告する
石水 朋哉

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