薄毛改善のためにコラーゲンを効率的に摂取する5つの方法
- 【記事監修】
金井 伸一(毛髪診断士)
AGAの悩み解消につながる情報をお届けします!
規則正しい生活を送ることは、薄毛予防に繋がります。ですが、食事や睡眠がしっかり行われていても、薄毛になってしまう人は存在するのです。
髪の毛の問題には個人差がある以上、抜本的な対策が必要になることもあります。そういう時の強力な味方がコラーゲンです。最近になって様々な効力があると認められているコラーゲンには、優れた薄毛予防があります。
あなたが髪の毛の悩みを抱えているなら、この先に書かれているコラーゲンの情報がきっと役に立つはずです。
目次
薄毛の大きな原因はコラーゲンの減少
体内のコラーゲンが多いほど、薄毛の心配は小さくなります。逆に言えば、体内のコラーゲンが減少してしまうと、薄毛リスクは大きくなるのです。
が2016年2月、加齢により薄毛になる仕組みを証明する研究結果を、東京医科歯科大学の西村栄美教授が発表しました。以下がその時のニュース映像です。
加齢による薄毛とコラーゲンの関係性について、以下に詳しく説明します。
コラーゲンは加齢により減少する
年齢を重ねると薄毛になってしまうことがあります。その原因の1つとして考えられているのがコラーゲンの減少です。
コラーゲンは体内で生成と分解のサイクルが繰り返されています。そのサイクルはゆっくり行われていますが、年齢を重ねることで一層遅くなっていくのです。
その結果、コラーゲンの生成量が分解量を下回ります。コラーゲンの生成が分解に追いつかなくなれば、コラーゲンが減少するのは当然です。
17型コラーゲンとは
髪の成長に大きく関わっているのが17型コラーゲンです。17型コラーゲンは毛包幹細胞に存在しています。そして、毛包幹細胞に隣接している色素幹細胞の維持を手助けするのが役目です。
その働きによって髪の毛の成長や抜け毛予防が行われています。
コラーゲンの減少で薄毛になる仕組み
毛包にある細胞が機能することで、髪の毛は成長していきます。ですが、毛包が上手く働かなくなると、脱毛や薄毛を引き起こすのです。
毛包の基である幹細胞は、年齢を重ねるに連れて育ちにくくなっていきます。それに関係しているのが17型コラーゲンです。17型コラーゲンが減少すると、毛包が小さくなっていきます。小さくなった毛包はふけの様に抜け落ちてしまい、最終的に髪の毛は育たなくなってしまうのです。
女性も加齢によって薄毛になる
薄毛で悩むのは男性が多いというイメージがあります。薄毛の原因としてはAGA(男性型脱毛症)が有名ですが、高齢になって薄毛の悩みを持つ女性も少なくありません。
AGA(男性型脱毛症)は男性だけでなく、女性に発症することもあります。女性男性型脱毛症(FAGA)と呼ばれます。
AGAの原因は男性ホルモンですが、女性の体内にも男性ホルモンは存在します。一方で女性ホルモンの分泌が多い若い女性は髪を育ててくれるエストロゲンにより薄毛になることはほぼありません。
しかし、加齢によって女性ホルモンの分泌が減るのと同時に17型コラーゲンも減少し、女性も薄毛になるのです。
17型コラーゲンはどうやって摂取すればいいのか?
毛包のトラブルを解消すれば、男女の薄毛の原因の1つを解消できます。そのために17型コラーゲンを摂取したいと考えるのは当然です。17型コラーゲンの摂取や生成を説明していきます。
17型コラーゲンの摂取・生成は出来ない
髪の毛を成長させるのに大きく貢献している17型コラーゲンは、食品類や医薬品から摂取することはできません。科学的に生成することも不可能です。現状、体内の17型コラーゲンを増やす手段は存在しないということです。
コラーゲンの減少を抑える治療薬開発は10年後
17型コラーゲンの摂取・生成はできませんが、解決策の見通しは立っています。それはコラーゲンの減少を抑える物質の発見です。17型コラーゲンの減少ペースが遅くなれば、薄毛リスクになることはなくなります。
17型コラーゲンの減少を食い止める手段は、関連企業が競うように探しています。2025年頃には治療薬の開発に成功するというのが大方の予想です。
それでもコラーゲンの摂取は薄毛改善に効果あり
現状の技術力では、加齢による17型コラーゲンの不足を防ぐことはできません。ですが、薄毛予防のためにコラーゲンを摂取するという方向性は誤りではないのです。
髪の毛が10%太くなったという実験結果あり
各国の研究機関では、対象者にコラーゲンを投与するという実験が行われています。これはアメリカで行われた研究結果ですが、髪の毛の太さが10%増しになったというデータもあるのです。
他者から薄毛だと思われてしまう原因の1つは、髪の毛が細いせいで地肌が露出することだと言えます。よって、太い髪の毛を生み出すコラーゲンは、十分な薄毛予防効果があるのです。
17型コラーゲンではなくても、積極的にコラーゲンを摂取する意味はあります。
コラーゲンを効率的に摂取する方法
コラーゲンは様々な食品に含まれていますが、摂取が難しいという欠点があります。理由は分解する性質を持っているからです。
コラーゲンの摂取を効率的に行うには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ビタミンC併せて摂取する
食品類に含まれているコラーゲンを体内に取り込む時、ビタミンCが必要になります。コラーゲンの摂取と同時に行われるビタミンCの消費によって、ビタミンCの欠乏症に陥るリスクがあるのです。
そのため、コラーゲンの摂取はビタミンCと併せて行うことが推奨されています。
トリプトファンと一緒に摂取する
アミノ酸の一種であるコラーゲンは、多種の必須アミノ酸で構成されています。ですが、コラーゲンには一切含まれていない必須アミノ酸が存在するのです。それはトリプトファンと呼ばれる成分です。
コラーゲンとトリプトファンを同時に摂取することで、バランスの良いアミノ酸の摂取を行えます。
コラーゲンペプチドを摂取する
コラーゲンは摂取しても、体内で分解されてしまうという説があります。そこで注目されているのがコラーゲンペプチドです。
コラーゲンペプチドとは、コラーゲンを酵素分解して小さい分子にしたものを指します。コラーゲンペプチドは吸収率が高いため、分解される前に役目を果たすことができます。
就寝前に摂取する
髪の毛は寝ている間に成長していきます。そして、コラーゲンの効果のピークは、摂取してからおよそ1時間後です。薄毛予防のためにコラーゲンを摂取するなら、就寝前に行うのが理想的だと言えます。
動物由来ではなく魚由来のコラーゲンを摂取する
コラーゲンを大きく分けると動物由来のものと魚由来のものがあります。この2つの大きな違いは、吸収に適した温度です。動物由来のコラーゲンは、食べ物の温度が40度前後を維持する必要があります。魚由来のコラーゲンは15度前後です。
摂取した食べ物の温度は次第に下がっていくため、動物由来のコラーゲンの吸収率はよくありません。魚由来のコラーゲン摂取を狙うべきです。
コラーゲンの過剰摂取にはご注意を
身体に良いとコラーゲンは評価されていますが、ものには限度があります。コラーゲンの過剰摂取は身体によくありません。コラーゲンの過剰摂取が、薄毛以外の問題を引き起こすこともあり得ます。
ニキビ・吹き出物ができる
コラーゲンの摂取を意識し過ぎると、ニキビ・吹き出物が表れることがあります。コラーゲンによるニキビ・吹き出物の原因は、皮脂の過剰分泌です。
皮脂の過剰分泌が発生すれば、毛穴の周囲の角質が固くなります。その結果、毛穴が詰まりやすくなり、アクネ菌の異常繁殖が発生するのです。それにより肌が炎症すると、ニキビ・吹き出物が発生します。
まとめ
年齢を重ねるとコラーゲンは減少する
17型コラーゲンは髪の毛の成長に大きく関わっている
17型コラーゲンが不足すると、髪の毛の成長に関わる毛包がなくなる
17型コラーゲンの摂取・生成はできない
17型コラーゲンの減少を食い止める治療薬は2015年ごろに完成予定
17型以外のコラーゲンにも薄毛解消効果がある
コラーゲンはビタミンCと併せて摂取すると良い
コラーゲンは必須アミノ酸の一種であるトリプトファンと摂取すると良い
コラーゲンを細かくしたコラーゲンペプチドは吸収率が優れている
コラーゲン摂取のタイミングは就寝前がベスト
動物由来ではなく、吸収率の良い魚由来のコラーゲンを摂取する
コラーゲンの過剰摂取は皮膚トラブルを招く
金井 伸一
毛髪診断士。「ハゲ活」編集長。25歳で頭頂部から薄くなりあっという間に若ハゲになる。20代30代のほぼ全てをAGA治療に費やす。通院したクリニックの数は10以上。AGA治療に関するお役立ち情報をお届けします。

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