1つでも該当すれば要注意!ハゲの兆候5つ
- 【記事監修】
金井 伸一(毛髪診断士)
AGAの悩み解消につながる情報をお届けします!
抜け毛が増えた、生え際が後退してきたように思う、髪にハリやコシがなくヘアスタイルが決まらない、これらに心当たりのあるあなた、それはもしかしたらハゲの兆候かもしれません。
ハゲは目が覚めたて急になるものではありません。少しずつ悪化し、いずれは完全なツルツル頭になります。
一生とは言わないまでも、せめて50歳、60歳くらいまではフサフサな髪を維持したいのであれば、ハゲの兆候を見逃さず、早めに治療することが重要です。
5つのハゲの兆候と、兆候が出た時に行うべき対処法について詳しく解説します。
抜け毛が増える
代表的なハゲの兆候は抜け毛の増加です。髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、2年~6年で生え変わるため、抜け毛そのものは誰でもあるものです。
しかし、薄毛になる人は抜け毛の量が確実に増えます。
正常な抜け毛の本数は1日平均59本
個人差はありますが、正常な人の抜け毛の本数は1日平均59本だと言われています。髪の毛の本数は約10万本であり、2年~6年で生え変わると考えると以下の計算式となります。
「100,000本 ÷ 2年(730日)~6年(2,190日) = 1日の脱毛量」
上記の計算をすると、1日の脱毛量は45.6本~91.3本となり、前述した1日平均59本(個人差を含めた平均)と近くなります。
しかし、ハゲてしまう人の1日の抜け毛の本数は200本~300本ほどあると言われています。
抜け毛が増える理由
まず、ハゲの原因のほとんどはAGA(男性型脱毛症)です。
AGAの原因物資は、男性ホルモンであるテストステロンと還元酵素の5α-リダクターゼが結合して発生するDHT(ジヒドロテストステロン)です。
DHTは髪の毛に対して脱毛するよう信号を送り、ヘアサイクルを狂わせてしまうのです。
ヘアサイクルは「休止期」→「成長期」→「退行期」を繰り返します。この中で最も長いのが「成長期」で、正常であれば2年~6年の期間があり、その間に髪の毛は太く長く成長します。
しかし、AGAが発症するとDHTによってヘアサイクルが狂い、この成長期が数ヶ月~1年と大幅に短くなるのです。
AGAのヘアサクルの抜け毛量を計算すると、以下のような計算式となります。
「100,000本 ÷ 半年(180日)~1年(365日) = 1日の脱毛量」
上記の計算をすると、1日の脱毛量は274本~556本となります。正常な人の平均59本の5倍~10倍近くの脱毛量となります。
このように、AGAによって脱毛量が増え、髪のボリュ兆候ームがなくなり、地肌が透けて見えるようになってしまうという訳です。
夏の終わりから秋は抜け毛が増える
抜け毛が増える理由にはAGAの他に時期的な要因もあります。抜け毛が増える季節、それが夏の終わりから秋にかけてです。
秋は毛母細胞の入れ替わりが行われるので、その影響で抜け毛の量が多くなります。
抜け毛の増加がこの季節に該当した一時的なものであれば、ハゲの兆候ではないでしょう。
抜け毛が細い、短い
抜け毛は本数ばかりを気にしがちですが、太さと長さのチェックも重要です。
なぜならAGAの人の抜け毛は細く短いという特徴があるからです。
ヘアサイクルが乱れ、成長途中で抜けてしまう
AGAの人の抜け毛が細く、短くなる理由は、抜け毛の量が増えるのと同じくヘアサイクルの乱れが原因です。
毛が生えてわずか数ヶ月~1年で抜け落ちてしまうため、抜けた髪の毛は成長途中の細く短いのです。
本数が減るだけでなく、細く短い髪が増えて髪の密度が減ることも、地肌が透けてしまう理由なのです。
側頭部・後頭部の抜け毛と比較する
AGAに発症したからと言って、すべての抜け毛が細く短くなるわけではありません。側頭部や後頭部がハゲている人を見たことのある人はいないと思いますが、側頭部や後頭部にはAGAの症状が現れないのです。
そのため、側頭部や後頭部の太く長い抜け毛と、頭頂部、前頭部の細く短い抜け毛が混在するということになります。
抜け毛を全て集めて比較すればその違いは一目瞭然です。
額の生え際が後退する
薄毛は全員同じようにハゲていくわけではありません。進行パターンはひとそれぞれ異なり、「額の生え際から」「頭頂部から」「前頭部から」の3つのパターンがあります。最終的にはどのパターンもツルツルのハゲ頭になります。
通称M字型ハゲと呼ばれるパターンは、額の生え際から後退していく進行パターンです。
M字型ハゲの初期症状
M字型ハゲはこめかみ付近から進行していきます。こめかみ付近の前頭部分の髪の毛が、後頭部へ向かってM字のようにハゲていくことからこのように呼ばれています。
M字型ハゲの初期症状は、こめかみ付近の髪の毛に表れます。抜け毛が激しくなり、前述した細くて小さい髪の毛しか育たなくなるのです。
M字型ハゲは回復しにくいため要注意
M字型ハゲは進行してしまうと回復させるのが難しいタイプです。現在、AGAは治療薬の登場により100%に近い確率で改善することが出来ますが、生え際は改善が難しい箇所です。
AGAの治療はフィナステリド(プロペシア)、ミノキシジルといった薬で治療します。フィナステリド(プロペシア)はAGAの進行を遅延させる効果があり、ミノキシジルは発毛の効果があります。
M字型ハゲが進行してしまった人はミノキシジルを服用して発毛を行いますが、ミノキシジルの効果は血管を拡張し、毛乳頭に栄養素を供給して発毛を促すという仕組みです。
ところが生え際は頭頂部と比べて血管の量が少なく、栄養が届きにくいのです。そのため発毛まで時間がかかると言われています。
幸い兆候としては気づきやすいので、生え際が後退してきたらすぐにAGA治療の専門クリニックに相談することをオススメします。
頭頂部の地肌が透ける
頭頂部からハゲが進行する、通称O字型とも言われるケースです。
自分で見えない部分なので発見が遅れることが多い
頭頂部からはげていくタイプは、発見が遅れやすいと言われています。理由は自分の眼で確かめることが難しいからです。
M字型は鏡を見て気づきやすいですが、頭頂部は鏡を正面から見ただけではわかりません。そのため、知らず知らずにうちに薄毛が進行しているということがあるのです。
スマホのカメラで撮影し地肌が見えたら要注意
頭頂部の薄毛チェックにはデジカメでの撮影が便利です。携帯のカメラで定期的に撮影をし、画像を比較して薄毛になっていないかどうかをチェックするようにしましょう。
もし撮影した写真で地肌が覗いているものがあれば危険信号です。
スマホアプリ「育毛変化測定アプリ」を使って定期的に毛量をチェック
定期的に画像を撮影して比較するのに便利なスマホアプリを紹介します。株式会社スリックスの提供する「毛量変化測定カメラ」です。無料で利用できます。
撮影した頭髪の状態は測定することで数値化されます。そのデータは撮影日ごとに保存されます。週に1回撮影をすることで、1週間毎の毛量の変化を数値で客観視できるのでとても便利です。
※残念ながらAndroid向けには提供停止中のようです。
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前頭部のボリュームが無くなる
前頭部の全域が一気にはげていくこともあります。通称U字型ハゲと言われます。M字型ハゲと似ていますが、脅威度はこちらの方が上です。
地肌が透けてきたら要注意
M字型ハゲと比べると、前頭部の全域がはげていく症状は広範囲の髪の毛が薄くなっていきます。こめかみ付近だけでなく、前頭部の全域がはげていく対象だからです。よって、前頭部の髪の毛が次第に薄くなっていきます。
前頭部の地肌が透けてきたら、それはこの症状の疑いが濃厚です。
M字ハゲ同様、回復しにくいので要注意
この症状が進行すると再び髪の毛を回復させるのは大変です。
生え際は毛細血管が少なく、ミノキシジルを服用しても改善まで時間がかかると前述しましたが、前頭部も同じ理由で改善の難しい箇所です。
そのため、生え際同様に早期発見早期治療が重要となります。
はげの兆候が出始めたら
上で紹介したように、抜け毛の変化、生え際、頭頂部、前頭部の変化はハゲ(AGA)の兆候です。
これらの兆候を認識したら少しでも早い対処が必要です。
AGA専門クリニックで無料カウンセリングを受ける
AGA専門クリニックとは、その名のとおりAGAが原因の薄毛を専門に治療してくれるクリニックです。れっきとした病院ですので、専門知識を持った医師が診断をし、薬の処方をしてくれます。
また、単に薬を治療するだけではありません。血液検査を行い薬による副作用が出ていないかや、治療薬による経過観察も画像を撮影して行ってくれます。
ほとんどのAGA専門クリニックは無料カウンセリングを行っています。AGAの専門知識を持つ医師が問診票に沿って丁寧に相談に乗ってくれますので、まずは気軽に相談してみましょう。
AGA治療薬を処方してもらう
ほとんどのハゲの原因であるAGAを治療する方法は、現時点では治療薬の処方が最も確実でコストパフォーマンスにも優れています。
治療薬の処方は専門クリニックの他、AGA外来を行っている一部の皮膚科でも処方していることがありますが、安価なジェネリックは処方していないため治療費が高額であったり、ミノキシジルの処方はしていないなど、皮膚科を選ぶメリットはありません。
また、海外のフィナステリドやミノキシジルをネットで販売している個人輸入代行業者というものが存在していますが、個人輸入した薬は偽薬の可能性があり、また健康被害の面では死亡したケースもあり、厚生労働省も注意喚起をしています。
AGA治療薬を個人輸入で購入する行為は絶対にやめましょう。
初期症状ならプロペシアで現状維持をする
AGAの治療薬として代表的なのは、フィナステリド(プロペシア)とミノキシジルです。フィナステリド(プロペシア)はAGAの進行を遅延させる現状維持の薬で、ミノキシジルは発毛する薬です。
AGAの初期状態で十分な毛髪量があるのであれば、フィナステリド(プロペシア)のみを処方してもらい、現状維持をするだけで十分でしょう。
フィナステリド(プロペシア)は還元酵素の5α-リダクターゼの発生を阻害することで、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の発生を抑制する効果があります。
DHTを発生させないことで、乱れたヘアサイクルを正常な状態に戻すことができます。
進行が進んでいたらミノキシジルで生やす治療をする
フィナステリド(プロペシア)がAGAの進行を遅延させる守りの役割であれば、ミノキシジルは発毛させる攻めの役割を果たす薬です。
ミノキシジルは血管を拡張する作用があります。髪の毛の成長にも栄養が欠かせませんが、髪の毛への栄養の供給は優先度が低く、他の人体の後回しになります。
そこで、ミノキシジルの血管拡張作用により髪の成長に必要な栄養素を供給しやすくし、発毛を促すのです。
まとめ
兆候①:DHTによりヘアサイクルが乱れ、抜け毛が増える
兆候②:DHTによりヘアサイクルが乱れ、抜け毛が細く短くなる
兆候③:生え際が後退する(M字型ハゲ)
兆候④:頭頂部の地肌が透ける(O字型ハゲ)
兆候⑤:前頭部のボリュームがなくなる(U字型ハゲ)
ハゲの兆候が現れたらAGA治療専門クリニックで無料カウンセリングを受ける
現状維持で十分ならフィナステリド(プロペシア)を処方してもらう
AGAが進行している場合はミノキシジルも併せて処方してもらう
金井 伸一
毛髪診断士。「ハゲ活」編集長。25歳で頭頂部から薄くなりあっという間に若ハゲになる。20代30代のほぼ全てをAGA治療に費やす。通院したクリニックの数は10以上。AGA治療に関するお役立ち情報をお届けします。

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