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【AGA治療名医インタビュー】湘南AGAクリニック新宿本院 院長 笠井敬一郎先生

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ハゲ活編集長金井伸一(毛髪診断士)
【記事監修】
金井 伸一(毛髪診断士)
AGAの悩み解消につながる情報をお届けします!

ハゲ活編集長金井(かない)が、日本全国の薄毛男性を代表して人気クリニックのドクターにインタビューをする企画「AGA治療名医インタビュー」です。

記念すべき第一弾は「好きな言葉は情熱です」のテレビCMでもおなじみ、全国50院以上を展開する大手美容外科クリニック「湘南美容クリニック」のAGA治療専門院、「湘南AGAクリニック新宿本院」の院長、笠井 敬一郎(かさい けいいちろう)先生です。

薄毛治療の専門医であり、また自毛植毛でも多くの治療実績を持つ笠井先生に、薄毛のこと、湘南美容クリニックのAGA治療のことなど、薄毛男性なら絶対聞きたい質問を遠慮なくぶつけてきました。

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笠井院長について

笠井院長プロフィール画像

── 笠井院長は2009年より湘南美容クリニックに勤務されていますが、勤務されたきっかけを教えてください。

50歳になるまでは脳神経外科の専門医として、動脈瘤や脳腫瘍など脳外科の手術をしていました。25年間救急医療の現場で働いてきましたが、自分でも頑張ったな、やりきったなという思いと、肉体的に50歳を過ぎて救急医療の現場は厳しいという現実もありました。そこで50歳になった時に、かねてからやりたかった美容の方面に転職をしようと決意しました。

── 脳神経外科の専門医から薄毛治療の専門医となられたのはなぜですか?

湘南美容外科に入った当初は医師の人数も16人しかおらず、これから大きくなっていこうという時期でした。医師みんながそれぞれ専門を持とうということになった時に、誰も自毛植毛をやっていませんでした。私は脳外科をやっていた経験上、頭の手術は何度も行っており、頭皮を切る手術には慣れています。脳外科の手術で頭にハゲをたくさん作ってきたことへの罪滅ぼしも兼ねて、毛髪の専門医としてやっていこうと思ったのがきっかけです(笑)。

なぜ美容なのか?美容医療の魅力とは?

── 美容をやりたかったとのことですが、その理由は?

元々「美しい」ものが好きでした。保険医療で命を救うことも美しいことですが、別の美しさを求めていきたいという想いがありました。

── 湘南美容グループ代表の相川院長が「コンプレックスの解決は、その部位を美しく変えるだけではなく、心が豊かになる」と仰っていましたが、薄毛の男性も発毛治療を受けることで心は豊になりますか?

まさにその通りだと思います。私も相川先生の理念に共感しています。「見た目が先なのか」「心が先なのか」ということがありますが、自分の外見に自信がないと、どうしても心も狭くなるということがあると思います。逆に外見に自信がつくと自分に自信がつき、豊かなライフスタイルを送ることが出来るようになります。

── 実際に薄毛治療をされている患者様を長く診察されてきて、そういった心の変化を感じることはありますか?

皆さん、発毛後は表情がにこやかになります。私は最近、「若返りと薄毛」という論文を書きました。意外にもこれまで世界中で書かれていませんでした。「発毛すると若返る」ということはなんとなくわかると思いますが、エビデンスとなるデータはありませんでした。そこで、発毛前と後の写真を2枚用意し、客観的に「何歳ぐらいに見えるか」と比較をしてもらうブラインドテストを行ったところ、やはり「若がって見える」という結果となりました。

リフレッシュ法はヨガ、意外にも都会が好き

──ご趣味を教えていただけますか?

美しさが好きなので美容も好きなのですが、その中でヨガが好きです。今までのなかで一番好きになったものがヨガです。始めて10年くらいですが、体は柔らかくなりますし、中学時代に腰を痛めて以来持病だったのですが、自分でコントロールできるようになりました。また、精神面でもリラックスできます。ヨガの最後には感謝の気持ちで「ナマステ」と言うのですが、当院(湘南AGAクリニック新宿本院)の朝礼と終礼の挨拶は「ナマステ」と言っています(笑)。

──休日のリフレッシュ法もやはりヨガですか?

休日はあまりないのですが、ヨガをやってシャンパンを飲むのが好きです。

──ヨガがお好きとのことで、自然豊かな場所に出かけたりもされるのですか

東京が好きなんです。東京の人がいっぱいいるところが好きなんです。

湘南美容クリニックのAGA治療について

他クリニックを圧倒する低価格の秘密とは?

──フィナステリドが月3,000円(初回1,800円)と、他院の治療薬と比較してとても低価格です。承認薬の場合はジェネリックでも月6,000円、他院のオリジナル薬でも月5,000円はします。どのようにしてこの価格を実現できたのでしょうか?

代表相川の考え方が「エブリデイ・ロウプライス」であり、誰でも気軽にコンプレックスを解消する美容治療が受けられるようになってほしいという考えです。湘南美容クリニックは規模が大きいですので、大量に仕入れることで仕入れ価格を抑え、低価格化を実現しています。

相川先生が一番尊敬しているのがニトリ創業者の似鳥昭雄(にとり あきお)さんなのですが、ニトリでは高品質な家具を安く提供できるように努力をしています。同じように、高品質な治療を気軽に受けてもらうため、安く提供できる努力をグループ全体で取り組んでいます。

──安く治療が受けられる点は本当にありがたいですが、一方で安すぎるため効果に不安を感じる人もいるのではないかと思います。効果という点ではどうなのでしょうか?

フィナステリドを作っている会社から聞いたところ、原材料としてのフィナステリドは中国のとある企業1社のみで作っており、それを各製薬会社が加工しています。ですので効果の面では、先発薬でもジェネリックでも同じと考えていただいて大丈夫です。

重要なのは「経過観察」です。髪の毛の量を定量で観察する方法がないため、改善されていても自分では気づきにくいものです。「なんとなく良くなった」「なんとなく悪くなった」という感覚による主観的な判断になりがちです。定期的に写真を撮り客観的に見てみると、きちんとした効果が出ていると言えます。

処方している治療薬について

──ミノキシジルの濃度ですが、5mgタイプが1ヶ月分として60錠処方されています。他クリニックですと5mgを30錠というところが多いのですが、これは1日2回に分けて服用することを想定されているのでしょうか?

そうではなく、量を調整しやすいようにという考えからです。2.5mgでも効果がある人や、初期脱毛など副作用が心配な方が、錠剤を割らずに飲めるようにという考えからです。

逆に5mgで効果が不十分な場合には7.5mgに増やして服用してもらうことが出来ます。10mgまで増やすと副作用や耐性が出やすいです。

──耐性といいますと、長期間服用を続けると効果がなくなってしまうということでしょうか?

実際に耐性かどうかという科学的なエビデンスは得られていないのですが、10mg以上飲み続けられている方は1年程度で耐性が出来ているように感じます。ですから、長期間というよりは量が関係しているのではないかと考えています。

──個人輸入では10mgタイプのミノキシジルが一般的ですが、すでに10mgを服用されている方が5mgに減らして治療をしても、効果は得られるのでしょうか?

実際に10mgを服用して耐性が出来ている場合、何mgの物を服用しても効かなくなっている可能性があります。ミノキシジルの耐性の問題なのか、それとも元々AGAが強すぎるのかはわからないところがありますが、すでに10mgを飲んでいる方が治療に来られたとして、いきなり5mgにすることは薄毛が悪化する可能性があります。

患者様との信頼関係を損なう恐れがあるため、そういった患者様にはきちんと説明をしたうえで、10mgを2~3ヶ月飲んでいただき、7.5mgに減らして悪くなるかならないか様子を見ながら、できるだけ5mg程度まで減らしていけるように治療をしていきます。

──HRアクアスプレーですが、リアップなど市販されている外用薬の場合、有効成分はミノキシジルのみです。しかし、HRアクアスプレーではフィナステリドも含有されています。なぜ、フィナステリドも含有しようと考えたのですか?

フィナステリドの副作用を心配し、どうしても内服薬を飲みたくないという方がいらっしゃいます。副作用は実際にはほとんど起きないのですがゼロではありません。そういった方にはHRアクアスプレーのみで治療をしていますが、皆様発毛しています。やはりAGAにとってフィナステリドは重要だと言えます。

──HRアクアスプレーの濃度を教えていただけますか?

ミノキシジルは6.5%です。市販されているリアップX5プラスが5%ですので、濃度は少し高めです。開発者が1%~15%まで試して、6.5%が効果が高く副作用も少ないというデータからの濃度になっています。

フィナステリドは1日2ccを使用することで1mgの濃度となります。

──リビドー減退やEDといったフィナステリドの副作用を心配される方がいると思いますが、肝臓で代謝される服用タイプに比べ、頭皮に塗布するHRアクアスプレーのような外用薬は、副作用は起きにくいと考えて良いのでしょうか?

これまで私がHRアクアスプレーを処方した患者様で、稀に頭皮がかぶれる人がいる以外に大きな副作用を訴えた方は一人もいません。

──内服薬を希望せず、スプレーだけという人もいるのでしょうか?

いますがごく少数です。飲み薬のほうが圧倒的に効果は高いです。相談に来られる方は薄毛が進行している方が多いので、内服薬を飲んだ方が良いよと伝えます。副作用は薬の使用を止めれば治ります。「絶対に副作用が起きない」とは言えないのですが、患者様の不安を取り除くため、そのくらいの強い言い方で安心させてあげるのも医者の仕事かなとは思います。あまり心配し過ぎず、まず試してみると良いと思います。

毛髪再生メソセラピーがノンニードルの理由

──他院では薬液を注射器で注入することが多いですが、湘南美容クリニックではノンニードルという方法を採用しています。ノンニードルのメリットはどのような点でしょうか?

詳しくはレーザー、超音波、エレクトロポレーションの3つを使った「ドラッグデリバリーシステム」という方法となります。まずco2レーザーは頭皮をキレイにし、小さな穴を頭皮に開けていきます。そうすることで薬が浸透しやすくなります。そこで今度は超音波の機械でビタミン剤、血流を良くする薬を入れた後に、エレクトロポレーションで電気を流すことによって皮膚の表面にあるバリアが緩み、薬が浸透していきます。

注射との一番の違いは「痛みがない」という点です。育毛メソセラピーは1回だけの治療でフサフサになるほどの効果がありません。そのため、月に1回の治療を続ける必要があるのですが、痛いと継続できずに途中で治療をやめてしまうのです。

──痛みがないのは魅力的ですね。効果の面ではどうなのでしょうか?

痛みのある注射の治療と比べて遜色ありません。また、注射による育毛メソセラピーは頭皮を痛めることになりますし、均一に注入することも難しいです。当院のノンニードルであれば全体的に入りますし、レーザーで地肌もキレイになり、頭皮を痛めることもありません。

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自毛植毛について

──薬による発毛と自毛植毛の両方に対応していますが、自毛植毛をおすすめするのはどのような症状や悩みを持っている方でしょうか?

良い質問ですね(笑)。AGAは完璧に解明されてなく、100%完全な治療はありません。その中で飲み薬の治療が基本ではあるのですが、それだけでは100%良くならないのが現実です。

髪の毛にはヘアサイクルというものがあり、通常2~6年で1周しますが、AGAを発症するとこのヘアサイクルが数ヶ月~1年と短くなります。髪の毛が生えても成長しきれない弱い毛となり、すぐに抜けてしまいます。抜けてもまた生えてきますが、結局は強く太い毛に成長する前に抜けてしまいます。

──ヘアサイクルという言葉はよく聞きます。何度でも生え変わるのでしょうか?

髪の毛は一生のうちに40回しか生え変わらないという説があります。これは幹細胞というものが分裂できる回数が40回だからだと言われています。他にも20回という説もあり完全に正しいとは断言できませんが、仮に40回しか生え変わらない場合、1サイクルが2年なら80年、6年なら240年は大丈夫なはずです。しかし、サイクルの期間が1年であれば40年で髪は生え変わらなくなります。そうなってしまえば薬を飲んでも発毛はしません。

──いわゆる、「毛根が閉じてしまう」という状態ですね。

その通りです。その場合、AGAの影響を受けない後頭部などから強い毛を移植する自毛植毛が有用です。ただし、植毛のために採取したところからは二度と毛が生えなくなりますので、全部は取れません。採取できる量は限られるということです。そこで不自然にならないように間引いていきます。

──自毛植毛で薄毛の部分すべてをまかなうことは難しいということですか?

髪の毛の本数は6万本~10万本くらいありますが、全体を植毛でまかなうことはできません。そこで植毛する場所を決めることになります。その場所はどこかというと、生え際とM字部分です。その理由には2つあり、1つ目は、AGAは必ず生え際とM字から進行するからです。すでに生え変わる回数が40回をカウントしている可能性があるのです。2つ目は、生え際やM字部分は見た目でとても重要な位置だからです。植毛することで見た目や印象が劇的に変わります。見た目が変わることで自分に自信がつきます。

──毛根が生きているかどうかは調べることが出来るのでしょうか?

ヘアサイクルが終了しているかどうかはわかりません。そのため、まずは1年間薬による治療を行い、効果が出なければ植毛をすすめるようになります。

──薬での治療をせず、いきなり自毛植毛の治療を受けることも出来ますか?

ご希望であればできますが、まずは薬による治療を第一優先としています。なぜかというと、薬による治療をせずに植毛をして一時的に改善したとしても、AGAは進行を続けます。仮に1,000本植毛してもAGAによってそれ以上に脱毛してしまえば、数年後にはまた薄毛が目立ち、また植毛をする必要が出てしまうからです。それは患者様にとって幸せなことではありません。

また、自毛植毛は費用が高いですし、後戻りのできない方法です。貴重な資源である後頭部の強い毛を無駄遣いしてはいけないと考えています。AGA治療の基本は飲み薬です。

──主な植毛方法として、自毛植毛ロボットのARTAS(アルタス)を採用されていますが、ARTAS植毛の優れいている点はどこでしょうか?

これまでの植毛法はドナーストリップ法(FUT法)といって、皮膚を線状に切開するため傷跡が残ってしまいました。ARTASはFUE法といって、線状に切開する必要がないので大きな傷跡が残りません。このFUE法は医師に高い技術が求められますが、ARTASであれば正確にスピーディーに行うことが出来ます。

ただし器具の発達もあり、医師の手作業による採取も良くなっています。私達も今はARTASと手作業を併用しています。手作業の方が採取しやすい部分もありますので、だいたい7割をARTASで、3割を手作業でといった感じです。

──ARTASは常にプログラムアップデートをして進化していますが、その進化のスピードや品質をどう感じられますか。

ARTASを導入して6年くらい経つと思いますが、最初のころと比べると正確性やスピーディーさは大きく改善されていると感じています。

AGA治療の今後について

──現在は薬による発毛や自毛植毛が主流ですが、今後、AGA治療はどのように変わっていくと思いますか?

毛髪再生、培養だと思っています。理化学研究所の辻先生が毛髪を幹細胞から作成することに成功したのですが、それを大量に培養できる技術を横浜国立大学の福田先生が開発しまして、動物実験では成功しています。

今、私達は共同研究を行っており、人間の毛髪細胞を動物に使ってそれを培養する実験を行っています。この方法が実現すれば、採取できる数の限度という自毛植毛の欠点が解消されます。私は今、この研究に人生をかけています。

──その技術が実現されるのはいつ頃になりそうなのでしょうか?

辻先生がNHKで発表されていましたが、2~3年で実用化と言っていました。技術的には問題ないと思うのですが、あとは国の認可にもよると思います。動物で成功しているということは、人間で出来ないということはないと思います。

薄毛で悩む男性へのメッセージ

──最後に、薄毛で悩んでいる男性に対して一言メッセージをお願いします。

薄毛の悩みはとても深いと思います。ところが、周りの人には辛辣な問題だと伝わりにくいものです。しかし本人にとってみれば重要な悩みであることはとてもよく理解できます。

特に若い方にとって病院に行くことは敷居が高いと思いまますし、自分の深い悩みを人に話すことが恥ずかしいと感じてしまう人もいるかもしれません。しかし、当院はそういった悩みを持つ人がたくさん来られています。相談だけでしたら無料です。治療を受けなければいけないということはありません。むしろ、間違った治療をしてしまったら困るので、どういったことが良いのか診察をして、正しい知識や事実を知っていただきたいです。

向き合いたくない方もいると思いますが、AGAが進行してしまうと治らなくなってしまいます。ネットには正しい情報と間違った情報が混在しています。まずは専門の医師に診てもらうことをおすすめします。

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金井 伸一

毛髪診断士。「ハゲ活」編集長。25歳で頭頂部から薄くなりあっという間に若ハゲになる。20代30代のほぼ全てをAGA治療に費やす。通院したクリニックの数は10以上。AGA治療に関するお役立ち情報をお届けします。

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