夏に抜け毛が増える7つの理由と対処法
あなたが、もしここ最近で急激に抜け毛が増えたと感じているのであれば、それはもしかしたら季節が関係する一時的なものかもしれません。
夏から秋にかけては抜け毛が多くなる季節です。なぜ夏は抜け毛が増えるのかについて説明するとともに、夏の抜け毛対策法6つをご紹介します。
夏は抜け毛が増える季節?
夏に抜け毛が増えるというのは、厳密に言えば誤りです。夏は抜け毛の原因が多いだけであって、厳密に言えば抜け毛が増えるのは夏の終わりから秋にかけてです。
以下の画像はGoogle Trendにて、2016年1月24日~2017年1月21日の約1年の間で、「抜け毛」というキーワードでGoogle検索が行われた回数をグラフ化したものです。
縦軸が検索回数のボリューム(最高100)で、横軸は検索された日にちです。少々見難いですが、9月ごろにピークを記録しているのがわかると思います。
8月28日ごろからボリュームが90を超え、9月4日ごろにピークの100を迎え、11月に入ると一気に検索回数が減少しています。
「抜け毛」で検索する方はどんな人か?「抜け毛が増えた悩みを抱えている人」です。つまり、Googleの検索回数からもわかるように、夏の終わりから秋にかけて抜け毛が多くなるということです。
夏に蓄積されたダメージにより秋に抜け毛が増える
夏の抜け毛の原因に触れていると、頭皮や髪の毛にダメージが蓄積させます。ですが、積み重なったダメージが、直ぐに抜け毛を発生させるわけではありません。
ダメージの蓄積開始から抜け毛の増加までは、若干のタイムラグが存在します。夏に受けたダメージが抜け毛になるのは秋です。秋は体毛が生え変わる時期なので、通常の3倍以上の抜け毛が発生します。
しかし、夏に大きなダメージを受けていると、更に抜け毛の量が増加してしまうのです。
夏に抜け毛が増える理由
常に暑さで苦労させられる夏は、人間にとっては厳しい季節です。そして、夏の自然や習慣は、頭皮や髪の毛にダメージを与えているのです。
紫外線による毛穴へのダメージ
紫外線を受け続けると、頭皮の毛穴はダメージを受けてしまいます。特に注意しなければならないのが頭頂部です。最も直射日光を浴びることになる頭頂部は、紫外線のリスクに最も晒されると言い換えることもできます。
夏の紫外線が抜け毛の理由なのは、紫外線量が多いからです。太陽の位置が最も高くなる夏の紫外線量は、冬と比較した場合、およそ3倍だと言われています。
夏は皮脂量が他の季節の2倍
頭皮の脂と抜け毛は直接的な関係がありません。ですが、皮脂の過剰分泌は間接的に抜け毛と関わっています。それは皮脂が増えると毛穴が詰まるからです。
皮脂の詰まりによって毛穴が小さくなれば、髪の毛は細いものしか伸びなくなります。細い髪の毛は太いものよりも抜け落ちやすいのです。
夏の皮脂量は他の季節の2倍以上になります。つまり、それだけ皮脂の詰まりによる抜け毛が発生しやすい時期ということです。
汗による塩分と頭皮の乾燥
夏は流れる汗が多いことも、抜け毛と関係しています。その理由は汗に含まれている塩分です。
頭部から流れ出た汗をそのままにしておくと、塩分によって髪の毛や皮脂から水分が奪われていきます。髪の毛や頭皮の保湿が基準を下回ると、抜け毛が発生しやすくなってしまうのです。
海水の塩分
夏は海に遊びに行く人が多いですが、そこにも抜け毛のリスクが存在しています。それは海水に含まれている塩分です。
大量の汗を流した時と同じく、塩分によって髪や頭皮の保湿が上手く行われなくなってしまいます。海水が頭にかかるだけでも、抜け毛のリスクがあると言えます。
夏バテによる食欲低下や過度なダイエット
髪の毛の健全な状態は、規則正しい食生活を送ることで成り立っています。だから、夏バテによる食欲低下は栄養不足を招き、抜け毛のリスクがあるのです。
また、特に女性は露出の増える夏にダイエットをする人が多いですが、過度なダイエットも栄養不足の原因となります。
食べる量が減れば、それだけ栄養摂取の機会を逃すことになります。頭皮や髪の毛への栄養配分は後回しにされるので、栄養不足の影響を強く受けてしまうのです。
クーラーによる血行不良と乾燥
温暖化が進んでいる現代日本の夏は、クーラーがないと暑さで直ぐに参ってしまいます。ですが、クーラーの付け過ぎは要注意です。
クーラーによる体温低下は血行不良を招くだけでなく、頭皮の乾燥も促してしまうからです。両方とも抜け毛の要因になります。
頭皮の脂が過剰分泌することも問題ですが、乾燥している状態もよくありません。皮脂の量はバランスが大事です。
睡眠不足
夏の夜は暑いため、眠れない毎日が続いてしまうことがあります。また、イベントも多くついつい夜更かしをしてしまいがちです。しかし、睡眠不足も抜け毛の原因となります。
髪の毛は睡眠中に成長します。睡眠不足は髪の成長を阻害してしまうのです。その結果、細くて抜け落ちやすい髪ばかりになれば、抜け毛が増えてしまうのは当然です。
夏から髪の毛を守る方法
夏に抜け毛の原因が多いのは確かです。しかし、原因さえ分かっていれば、簡単に対策を施すことができます。
帽子や日傘で頭皮を紫外線から守る
夏の強力な日差しを防御することが、紫外線による抜け毛を防ぐことに繋がります。そのためには、帽子や日傘を使用するのが最も効果的です。
帽子や日傘で直射日光をシャットアウトすれば、夏の紫外線量など恐れることはありません。原始的な手段ですが、抜け毛予防を実現するなら実行すべき対策です。
1日1回のシャンプーとヘッドスパも有効
夏は暑い季節である以上、皮脂の分泌を抑えることは困難です。しかし、抜け毛の原因である皮脂による毛穴の詰まりを防ぐことはできます。
それには1日1回のシャンプーやヘッドスパがオススメです。発生した皮脂を丁寧に落とせば、毛穴に詰まってしまうリスクは激減します。爪を立てないようにして、優しく丁寧に洗うのがコツです。
海やプールから出たらシャワーで洗い流す
海水の塩分やプールの塩素は、シャワーで洗い流すことで対処します。塩分が頭皮を乾燥させてしまうのは、陸上で時間が経過してからです。
遊び終わったら直ぐに原因を取り除くようにすれば、頭皮の乾燥の心配は必要なくなります。
食事をしっかり摂る
夏バテで食が進まなくても、髪の毛や頭皮に必要な栄養素を送れば大丈夫です。例えば、夏の定番メニューであるうなぎは、タンパク質とミネラルとビタミン類を含んでいます。
タンパク質・ミネラル・ビタミン類の3種の栄養はどれも髪にとって重要です。
他には、レバー、豆腐、プロセスチーズなどがオススメです。これらも上記の3種の栄養が豊富です。食事メニューを工夫することで、夏バテによる食欲減退をフォローできます。
クーラーの温度調節と同時に湿度も管理する
クーラーによる抜け毛は、温度調節をしっかり行うことで解消します。そして、同時に実践したいのが湿度の管理です。
ジメジメした環境で生活を送っていると、頭皮の雑菌が繁殖してしまいます。雑菌の繁殖は頭皮環境の悪化を招き、抜け毛を促す恐れがあるのです。だから、クーラーの力で温度と湿度をコントロールします。
夜更かしはせず早寝早起きを心がける
暑くて眠れない夜は、夜更かしをしてしまいがちです。しかし、暑さで眠れなくても、早く就寝してしまうべきだと言えます。そして、代わりに早い時間帯に起床するのです。
夜の10時から2時が最も髪の毛が成長するので、早寝早起きの徹底は丈夫な髪の毛の育成を実現します。
まとめ
夏に蓄積したダメージによって、夏の終わりから秋に抜け毛が増える
冬の3倍以上の量を誇る夏の紫外線には、抜け毛リスクがある。防止や日傘で紫外線を浴びないようにする
皮脂の過剰分泌で毛穴が詰まると細い髪の毛ばかりになり抜け毛も増える。シャンプーやヘッドスパで清潔な頭皮を保つ
海水や汗に含まれている塩分は、頭皮の保湿の邪魔になるため、すぐにシャワーで洗い流す
夏バテによる食欲低下や過度なダイエットによる栄養不足は髪の成長を阻害する。タンパク質・ミネラル・ビタミンを意識して摂取する
クーラーによる体温低下は血行不良と頭皮の乾燥を招く。同時に保湿管理を行う
睡眠不足になると髪の毛は十分な成長の機会を得られない。早寝早起きを心がける
石水 朋哉

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