育毛トニック(花王サクセス)の効果と使い方のポイント3つ
育毛トニックと言えば花王のサクセスが有名です。テレビCMを見て「ハゲを治したい!」と使っている人も多いのではないでしょうか。
しかし、しばらく使ってはみたものの、全然ハゲが治らない、毛が増えた実感がない。もしかして使い方が悪いのかな?と思っていませんか?また、そもそもの効果があなたの期待するものと違っているということはありませんか?
ここでは、育毛トニックの効果と使い方について詳しく解説します。
育毛トニック(サクセス)の効果
育毛トニックと言えば、花王から発売されているベストセラー商品であるサクセスです。ここではサクセスの効果について説明します。
花王のサクセスは「エクストラクール(無香料)」「ハーバルシトラス(微香性)」「フレッシュフローラルの香り」の3タイプ発売されていますが、香りが違うだけで成分は同じです。好きな香りの商品を選ぶとよいでしょう。
有効成分t-フラバノンがTGF-βの作用を抑制する
薄毛の原因であるAGA(男性型脱毛症)ですが、脱毛因子と呼ばれる「TGF-β」が髪の毛に対して脱毛の信号を送ることで薄毛になります。
サクセスには有効成分として「t-フラバノン」が含まれています。t-フラバノンはこのTGF-βの活動を抑える効果が確認されています。
抜け毛予防が目的であり増やすことへの期待は薄い
育毛トニックに効果があるのは確かですが、発毛を促す類のものではありません。
t-フラバノンの効果によりTGF-βの活動を抑え、AGAの進行を遅延させる効果は期待できますが、発毛となると話は別です。
あくまでも薄毛予防であり、すでにAGAが進行し薄毛になっていて髪の毛を増やしたい、発毛したいという希望に沿うものではないと認識したほうが良いでしょう。
毛包に対し直接作用するかどうかは根拠に乏しい
前述したとおり、有効成分t-フラバノンにはTGF-βの活動を抑える効果があります。
しかし、TGF-βは毛乳頭細胞内で活動しているため、外部から塗布したt-フラバノンがどの程度、毛乳頭内部まで浸透するのかはあまり期待できず、効果には懐疑的な面があります。
仮に、育毛トニックの成分に素晴らしい効果があっても、問題の部分に届かなければ意味がないのです。
最も効果のある薄毛治療はフィナステリド(プロペシア)など飲み薬の服用ですが、内服約と違って外部から塗布するタイプは効果が薄れると言われています。
一定期間試して効果が実感できなければ別の対策を行うべき
比較的安い値段で販売されている育毛トニックは、手軽に始められる育毛対策のお供としては理想的です。しかし、使用しても効果の実感を得られないことは十分にあり得ます。
薄毛は放置しておくとどんどん進行します。3ヶ月程度試して効果を実感しなければすぐにやめ、別の対策手段を探すべきです。
育毛トニックの使い方
育毛トニックの効果の有無が分かるのは、正しい使い方を理解してからです。正しい使い方を覚えただけで、薄毛の進行が止まる可能性はあります。
洗髪後、タオルで髪の水分を拭きとった状態で使用する
洗髪後に直ぐ育毛トニックを使うと水分と一緒に流れ落ちてしまいます。タオルを使って最初に髪の水分を取り除くと、育毛トニックの成分が無駄にならずに済むのです。
洗髪をしない朝は、気にする必要がありません。
本体を振らずに、頭皮から5~10㎝離してスプレーする
スプレーは反射的によく振ってから使ってしまいがちですが、サクセスに関しては振らずに使用します。
また、塗布する際は頭皮から5~10㎝離してスプレーして下さい。その際、缶の頭部を必ず上向きに使用しましょう。横向きや逆さにするとガスだけが噴射されてしまい、最後の方でガス切れとなることがあります。
スプレー箇所をもう片方の手で液体を揉みこむようにマッサージする
一定量をスプレーしたら、スプレーを持たない方の手で液体を頭皮に揉みこむようにマッサージをして下さい。
折角の良い成分も毛乳頭まで届かなければなんの意味もありません。しっかり頭皮になじむようにしましょう。
液体を全体になじませ、生え際からつむじに向かってマッサージをする
頭皮に一通りスプレーし終わったら、両手を使って揉みこみます。更に、生え際からつむじに向かって、マッサージしていくのです。
その際は頭皮が傷つかないように指の腹で優しく行います。頭皮はデリケートなので、爪を立てるのは厳禁です。これにより頭皮の血行は良好になります。
また、スプレー前にに肩と首をマッサージしておくとより血流が良くなり効果的です。
頭皮全体を指の腹ですくい上げるように軽く叩く
最後は、頭皮を指の腹で叩くことによる仕上げです。指の腹ですくい上げるような感覚で、優しくタッピングしていきます。
使い方動画
花王が作成した使い方の説明動画がYoutubeにアップされていましたのでリンクします。
効果を高めるポイント
育毛トニックは正しい使い方を徹底する以外にも、効果をアップさせる手段があります。以下は、その代表的な3つの手段です。
朝晩2回、朝は整髪前、夜は入浴後に使用する
育毛トニックの効果は、ある程度の持続性があります。1日にそう何度も使う必要はありません。使い過ぎることによって、逆に育毛の邪魔になってしまうリスクも存在します。
使うのは1日に2回以内に抑えるべきです。そして、使用のタイミングは朝の整髪前と、夜の入浴後が適しています。
シャンプーで頭皮の皮脂汚れを落としておく
育毛トニックの成分は、頭皮が綺麗な方が浸透します。育毛トニックの効果を最大限引き出すためにも洗髪は入念に行いましょう。
特に、頭皮や毛穴に残っている皮脂汚れは育毛トニックの使用の邪魔になります。シャンプーでしっかり皮脂汚れを落としてから育毛トニックを利用することで、遥かに効果はレベルアップするのです。
夜の入浴後の育毛トニックの使い方として、ぜひとも実践すべきだと言えます。
育毛マッサージやツボ押しと一緒に行う
育毛トニックは血行を良好にする効果がありますが、併せて同時に行うべきことがあります。それは育毛マッサージやツボ押しです。
育毛マッサージやツボ押しも、血液の巡りを良くする効果が存在しています。つまり、育毛トニックと育毛マッサージやツボ押しを併用することで、更に大きな効果を期待できるのです。
育毛トニックを頭皮に揉みこむ効果もあるため、同時に行う価値は十分にあります。
育毛トニックは医薬部外品
育毛トニックを医薬品の一種だと勘違いしている人がいますが、育毛トニックが属しているのは、医薬品ではなく医薬部外品です。
医薬部外品とは
医薬部外品は医薬品と化粧品の中間に存在しているものです。医薬部外品には何らかの予防効果や改善効果がありますが、医薬品よりも抑えられています。人体への影響が最大限に配慮されているからです。
それ故に、予期せぬ副作用のリスクは小さいものの、あまり強力な効果は見込めないという欠点もあります。育毛トニックも例外ではなく、薄毛治療の効果がないことからも明らかです。
効果の高い内服薬は薬局では買えない
育毛トニック(サクセス)の効果はあくまでも薄毛予防です。薄毛治療を目的として使用することは間違っています。
薄毛の原因のほとんどはAGA(男性型脱毛症)ですが、AGAの治療方法はフィナステリド(プロペシア)など治療薬による方法しか存在しません。
しかし、育毛トニックと違い、AGA治療薬は薬局。ドラッグストアで購入することはできません。医薬部外品である育毛トニックと違い、内服薬は医薬品の一種だからです。
AGA治療薬の処方は専門クリニックで
フィナステリド(プロペシア)などのAGA治療薬は、AGA治療を専門に行うクリニックで処方してもらうことができます。
また、AGA外来を行っている一部の皮膚科病院でも処方してくれる場合がありますが、普通の病院では処方してくれませんので注意してください。
なお、海外のコピー薬品を安く販売している個人輸入代行サービスなるものが存在しますが、全く効果のない偽薬の可能性が高く、厚生労働省も注意喚起をしています。
健康被害の可能性もありますので、くれぐれも個人輸入代行サービスで医薬品を購入することはやめましょう。
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1日2回、頭皮に塗布するだけ
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まとめ
育毛トニックのサクセスの有効成分は「t-フラバノン」
t-フラバノンは脱毛因子「TGF-β」の活動を抑える効果が確認されている
育毛トニックはあくまでも抜け毛予防が目的であり、発毛の効果はない
外用薬である以上、毛乳頭内部への浸透は期待できず、効果には懐疑的な面がある
3ヶ月程度試して効果が実感できなければ別の薄毛対策に切り替えたほうが良い
本格的にAGAを治療したいのであれば、フィナステリドなど薬による治療が良い
石水 朋哉

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