期間はおよそ1~2ヶ月?AGA治療による初期脱毛とは
AGAの治療を考えているけど、初期脱毛があると聞いて一歩踏み出せないという方や、AGA治療を始めたら抜け毛が増えて薄毛が悪化した!という方もいるかもしれません。
これらはAGA治療を始めると多くの方に見られる初期脱毛という症状です。
初期脱毛の原因を一言で説明すると、プロペシア(フィナステリド)、ミノキシジルといったAGA治療薬の副作用です。
なぜ初期脱毛が起こるのか?どのくらいの期間続くのか?初期脱毛を抑える方法は?
これらの疑問について詳しく解説します。
目次
初期脱毛の原因は治療薬の副作用
AGAの治療薬はいくつか有名なものがあります。そのどれもが初期脱毛の症状が起こり得ます。しかし、初期脱毛が発生するのには、きちんとした理由が存在するのです。
初期脱毛が起きる仕組み
AGA治療薬の副作用には初期脱毛があります。ですが、初期脱毛が発生するのは、乱れたヘアサイクルの修正が行われている証拠です。
髪の毛のヘアサイクルは、成長期と退行期と休止期の3段階を経ていきます。そして、最終的には抜け落ちるという流れです。
AGA治療薬の服用を始めると、休止期の時点で新たな髪の毛が生まれるようになります。既に生えている髪の毛は新たに生まれた髪の毛に押し上げられ、休止期の時点で抜け落ちてしまうのです。
つまり、新たな髪の毛の誕生が初期脱毛を引き起こしているということで、治療薬がしっかり効いている証拠であり、とても良いことなのです。
ミノキシジル
ミノキシジルは、血管を拡張して髪の毛の基となる酸素と栄養の供給を捗らせる薬です。血液中の酸素と栄養素が毛乳頭まで届けられると、髪の毛は成長していきます。唯一の発毛薬であり、AGAクリニックでは必ずといって良いほど処方される薬です。
新たに生まれた強い髪は、休止期に突入した髪を押し出してしまうのです。それがミノキシジルによる初期脱毛の仕組みです。AGA治療を始めて初期脱毛が起こる一番の原因はこのミノキシジルです。
AGAクリニックで薬を処方される際にも、注意点として初期脱毛については必ず説明があります。
フィナステリド
フィナステリドとは、AGAの原因である5αリダクターゼの活動を抑制する薬です。日本ではプロペシアという名称で販売されている商品が一般的です。
AGAはテストステロンが5αリダクターゼと関わることでDHT(ジヒドロテストステロン)が発生し、脱毛する症状です。5αリダクターゼの動きを抑えることでヘアサイクルが正常に戻り、AGAを抑制することが出来ます。簡単に言えば、AGAの進行を止める薬です。
ヘアサイクルが正常に戻る過程で初期脱毛が起こる場合があります。
ノコギリヤシ
ノコギリヤシはフィナステリド同様、5αリダクターゼの活動を抑制してDHTの発生を抑制する効果があります。フィナステリドほどの効果はないものの、サプリメントとして手軽に摂取できることが人気の薄毛サプリです。
ノコギリヤシもヘアサイクルが正常に戻る過程で初期脱毛が起こる場合があります。ノコギリヤシの初期脱毛の原理はフィナステリドと全く同じです。
いつまで?初期脱毛の期間
髪の毛に悩んでいる人にとって、初期脱毛の期間は気になるところです。初期脱毛の期間を把握しておくことで、心の準備を整えることができます。
初期脱毛は1~2ヵ月で収まる
初期脱毛の期間には個人差があります。AGAの進行状況によって現在のヘアサイクルには差があり、成長期・退行期・休止期のどれが訪れているかによって初期脱毛の症状は変化するからです。
ですが、平均的な初期脱毛の期間はおよそ1~2ヵ月だと言われています。
初期脱毛はヘアサイクルが正常になる過程
AGAによってヘアサイクルは通常よりも短くなります。AGA治療を始めたばかりの頃は初期脱毛になりますが、その症状は直ぐに終息します。AGA治療によって改善されれば、正常なヘアサイクルに回復するからです。
ヘアサイクルが正常になれば、再び初期脱毛の症状が発生することはありません。
薬が効いている証拠なので前向きに捉える
薄毛を気にしている人にとって、髪の毛が減るのは堪え難いことです。AGA治療薬を使い始めてからであれば、なおさらその気持ちは強いと言えます。
ですが、AGA治療薬を使い始めてから抜け毛が目立つようになるのは、治療薬が効いていて、異常が認められたヘアサイクルが正常に戻っている証拠です。
初期脱毛を良い結果だと捉えるのは、AGA治療薬を使う上での大切な心構えです。
初期脱毛を抑える方法は?
残念ながら、初期脱毛を抑える有効な方法はありません。しっかり発毛するためには避けて通れない道と考えるしかありません。
AGA治療薬による初期脱毛は、利用者にとってはショッキングな出来事です。中にはAGA治療薬の服用を途中で止めてしまう人もいます。しかし、薬の服用を止めてしまえばAGAによるヘアサイクルの異常は解消できません。
その結果、薄毛は進行してしまいます。決意を新たにAGA治療薬の服用を再開すると、初期脱毛は再発するのです。結果的に、1度で済んだはずの初期脱毛の症状に、何度も苦しむ結果になります。
ヘアサイクルが乱れてしまっている以上、正常化による初期脱毛は避けられません。AGA治療薬による初期脱毛を抑えるのではなく、それを気にせず継続すべきです。
治療薬の成分含有量を増やすと初期脱毛はある?
AGA治療薬には成分含有量があります。一般的にそれはどれくらいの有効成分が含まれているかという指標です。
ミノキシジルであれば、AGAクリニックで処方される薬の含有量は5mgですが、中には10mgの物も存在します。AGA治療の初心者は成分含有量の多い薬を選びがちですが、実は治療薬の使い方にはコツがあります。
飲みはじめは少ない量から始めるのが基本
AGA治療薬の効き目には個人差があります。僅かな量で強い効果を得られる人もいれば、ほとんど効果を得られない人もいるのが実情です。
最初はAGA治療薬の効き目がどれくらいあるか分かりません。だから、最初は少ない量から試していくべきだと言えます。少量を服用しながら経過観察を行い、次第にAGA治療薬の服用量を増やしていくのが基本です。
多くのAGAクリニックでは副作用のことも考え、最初の1ヶ月間は含有量の少ない薬からスタートするのが一般的です。
含有量を増やすことで初期脱毛の可能性あり
例えばミノキシジル5mgの治療薬を服用している方で、特に副作用もないしさらに高い効果を出したいと思い、10mgの治療薬に変更する方がいます。当然5mgよりも10mgの方が効果は大きくなりますが、それによって初期脱毛が再発する可能性があることは頭の片隅に置いておくべきだと言えます。
筆者も長年ミノキシジル5mgを服用しており、その後10mgに変更した時期がありますが、やはり一時的に脱毛が増え、薄毛になった実感がありました。
当然その後は大きく改善しましたが、初期脱毛の再発を避けたいという方にはオススメしません。
ミノキシジル外用薬ならスカルプD メディカルミノキ5がおすすめ
「スカルプD」ブランドのアンファーが発売した発毛剤
発毛成分ミノキシジルを5%配合
通販でも購入可能
1日2回、頭皮に塗布するだけ
公式サイトから4本セットを購入した場合1ヶ月6,750円
スカルプD メディカルミノキ5はスカルプDブランドのアンファーから発売された、ミノキシジル5%を含む発毛剤です。内服薬と違い、頭皮に塗る外用薬タイプです。
有効成分がミノキシジルであることから初期脱毛が起こる可能性はありますが、説明書には初期脱毛についての記載はありません。
日本国内の薬局で購入できるミノキシジル外用薬には、アンファーの「スカルプD メディカルミノキ5」と大正製薬の「リアップ」をはじめ数種類があります。買うならどちらが良いかですが、どちらもミノキシジルを5%配合しており同様の効果が期待できます。
スカルプD メディカルミノキ5は公式サイトで4本まとめ買いをすると1本あたり6,750円となります。
スカルプD メディカルミノキ5とリアップX5の違いについて、詳しくは以下のリンクをご覧ください。
まとめ
AGAクリニックによる治療には内服薬が利用されている
内服薬(特にミノキシジル)の服用を開始すると初期脱毛が発生する
ヘアサイクルの休止期に生まれた新しい髪の毛によって、古い髪の毛が抜け落ちるというのが初期脱毛の仕組みである
ミノキシジル・フィナステリド・ノコギリヤシには初期脱毛がある
初期脱毛の期間には個人差があるが、平均は1~2ヵ月で終息する
初期脱毛はヘアサイクルの正常化の表れであり、薬が効いている証拠なので悲観しない
AGA治療薬の服用を休止した場合、再開した時には再び初期脱毛が起こる
AGA治療薬の含有量は、スタート時は含有量の低い物から始め、段階的に増やすと良い
含有量の多い治療薬に変更することで初期脱毛が再発する場合がある
石水 朋哉

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